■ 東西医学融合研究会通信
※以下の記事は、東西医学研究会通信からの転載です。
臨床報告号 2004年8月発行
東西医学融合研究会 会長:後藤診療所 医師後藤正彰、副会長:長谷川裕士、野崎康弘、葛西周平
アトピー皮膚炎の新療法に注目
神戸東洋医療学院 邵輝
解毒効果のあるタンポポT-1 |
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タンポポは古代から解毒薬として使われてきた。最近の研究によると、タンポポの成分は肝機能を改善し、アレルギー抗体を下げる。さらに、毛細血管の血流を増強し、腎機能を高める。タンポポT-1はアトピーの毒素やステロイドの副作用を体内から排出する。 |
お腹の冷えは温灸で温める |
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アトピーの患者様の中には食生活の乱れからお腹が冷え、胃腸が弱い人が多いので、邵氏温灸器でおへそを温める。邵氏温灸器はいやなにおいはなく、自分で簡単に温灸ができ、治療代も安い。おへそから元気なエネルギーを注入しよう。 |
【治療のプロトコル】
■タンポポT-1の使い方
毎朝、空腹時にタンポポT-1を一袋飲む。症状がひどい時は朝と晩、または朝、昼、晩にタンポポT-1を一袋飲む。
5歳以下の子供は水で薄めて飲む。
■温灸の使い方
邵氏温灸器を用いてへそに毎日1〜2回温灸をする。1回30分程度。
新鮮な生姜をおろして和紙、またはガーゼにのせ、その上から温灸を行う。
■漢方の使い方
便秘のあるなしにかかわらず、夜に1回下剤を使用する。下記の漢方以外の瀉剤でも構わない。
・大柴胡湯・・・陽明大腸、胃及び少陽三焦、胆の熱を取る。
・三黄瀉心湯・・・実熱を取る。
・冷えの方には大建中湯を使う。
・痒い:栢皮梔子湯 心熱湿熱
・関節中心アトピー:竜胆瀉肝湯
・体の前部分(顔、胸など):滋陰降火湯
・上半身:治頭瘡一方
・背中:荊芥連翹湯、白虎人参湯
■外用薬及びステロイド剤の使い方
タンポポT-1温灸療法を受ける患者様で、ステロイド剤を使用している場合、途中で急にやめさせるのではなく、症状に応じて徐々に減らす。ステロイド剤を使用する際は、湿疹患部によく揉んですり込み、薬を皮膚に十分浸透させる。
保湿剤、スキンケアーは大事である。患者様に合うものを使用する。皮膚に刺激が少なくトラブルが少ない外用剤として、馬油や蛇油を薦める。
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■考察 |
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実験:タンポポT-1の解毒作用 |
また、別の実験もタンポポT-1の解毒作用を証明する。
マウスに毎日脂肪分の高い餌と防腐剤として二酸化硫黄、亜硫酸水素カリウム、亜硫酸ナトリウムを食べさせ、1時間おきに電気ショックをかける。
タンポポT-1を使用しない組は20匹のマウス全ての毛が抜け、皮膚、特に爪根部に湿疹様症状が発生した。
しかしタンポポT-1を毎日使用したマウスは20匹中、5匹にしか皮膚の病変は発生しなかった。
以上の実験から、
(1) タンポポT-1はマウスにおいて、油および防腐剤による湿疹の発生を予防する。
(2) 電気ショックのストレスを緩和する。
冷えたお腹を温灸で温める
アトピー性皮膚炎は食生活にも大きな関連がある。アトピー患者は甘いもの、チョコレート、ジュースなどを好む人が多く、胃腸が弱くなっている。
東洋医学の考えでは、甘いもの、油もの、味の濃いもの、乳製品を食べ過ぎると脾が弱くなる。体に湿がたまりやすくなり、皮膚病になりやすい。
臨床でアトピー患者の腹診をすると、お腹が冷たい人が多い。臍は体の正面の真ん中にあり、任脈の穴である。胃腸と繋がり胃腸を元気にするとともに、体の気を増やす。温灸を使って臍を温めると、免疫力を調整し、胃腸を元気にすることができる。
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改善例1. |
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改善例2. |
| ◎運気論の見地から |
運気論によると今年は雨が多く、暑い年、すなわち湿熱の年になる。湿気が強く、しかもそれが熱せられるのでアトピー性皮膚炎や喘息の方は症状が出やすくなったり、悪化しやすくなる。
湿熱の年は治療が難しい。なぜなら、湿は暖めてとらなければならないが、暖めると熱によって引き起こされる炎症が悪化する。逆に炎症の熱を取るために冷やすと湿を取ることができない。相互に矛盾してしまうのである。
■ 現代人に湿がたまりやすいのにはいくつか原因がある。
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(1) |
高カロリーの食事 |
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(2) |
地球温暖化 |
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(3) |
運動不足 |
豊かな生活のせいで健康を損ねやすくなっていると言うのは皮肉なことである。
さらに日本は四方を海に囲まれ高温多湿であり、梅雨や台風のシーズンがあるなど風土・気候面からいっても湿がたまりやすいと言える。
そうはいっても症状を改善するために、また予防するために湿をとることは欠かせない。そこでタンポポT-1と温灸を使う。これらを使う利点は以下のとおりである。
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(1) |
湿を排出する。 |
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(2) |
毎日使うことができる。 |
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(3) |
体を温め、元気を送り込む。 |
体に溜まった湿をとるということは大変根気のいる話で、魔法の薬を飲んであくる日には病気が治ることを期待するせっかちな現代人には気の遠くなる話かもしれない。しかし、食生活に気をつけながら毎日少しずつでも湿をとっていけば、長期的に見れば格段の違いが実感できることだろう。




