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■ 東西医学融合研究会通信

※以下の記事は、東西医学研究会通信からの転載です。


臨床報告号 2003年 7月発行
東西医学融合研究会 会長:後藤診療所 医師後藤正彰
副会長:谷口眼科 医師長谷川裕士、漢方の野崎 薬剤師針灸師野崎康弘、艸木園カサイ薬局 薬剤師葛西周平

前立腺癌の患者に対してタンポポを併用する

工藤内科クリニック 医師 工藤 卓

【改善例1】

70代前のある患者は3年前に前立腺がんと診断され、リンパ節転移も確認された。PSA値は38だった。
放射線療法に加えてホルモン療法の治療を受けたが、手足のむくみ、のぼせ、排尿痛、血尿などのためにタンポポエキスを勧めた。治療期間は毎日3袋服用してもらい、排尿痛と浮腫が改善された。タンポポエキスは癌細胞増殖を抑制する事で抗癌作用を示し、また肝機能や腎機能を強化して薬物療法による副作用を抑制する。現在3年が経過した。患者はタンポポエキスを毎日1〜2袋服用し、気功の練習もしている。前立腺癌の進行または転移は認められず、安定している。

※ PSA値:腫瘍マーカーとして有効とされる。値が0〜4であれば癌の確率は低く、4〜10の場合は10〜30%の癌の可能性があり、10以上だと癌の可能性が非常に高い。

【改善例2】

67歳男性。2000年5月に大学病院で排尿困難のため内診を受け、超音波などで検診した結果、前立腺がんと診断された。PSA値は12だった。心臓病を抱えていたため、投薬をしない観察期間を持った。当院で漢方薬を求められたが、タンポポエキスを一日2袋服用するように指導し、右表の結果を得ることができた。

年月日

PSA

タンポポエキス

2000.05

12

2袋

2000.07

11.3

2袋

2000.09

10.7

2袋

2000.12

8.3

2袋

2001.03

8.2

2袋

2001.07

1.5

2袋

2001.12

0.2

2袋

2002.04

0.1以下

2袋

2002.08

0.1以下

2袋

2003.01

0.1以下

2袋

2003.05

0.1以下

2袋


大腸癌患者にタンポポ及び松節を使用することで癌マーカーが下がった

後藤診療所 医師 後藤正彰

【改善例3】

45歳女性。2002年に大腸癌の手術を受けた。しばらく化学療法を行ったが、癌マーカーCEAは30以上、CA19-9は100以上だった。2002年8月からタンポポエキスを一日2袋、松康泉を9カプセル服用したところ、6ヵ月後にはCEAは5、CA19-9は7に下がった。

※CEA:癌のマーカーとして有効とされる。結腸直腸癌、膵癌、胆道癌、胃癌、その他の癌において悪性疾患の場合に高値を示す。良性疾患でも高値のことがある。
※CA19-9:大腸癌、肝臓癌、子宮内膜症において値が高くなる。


糖尿病合併症患者へのタンポポエキス投与の意義

谷口眼科 医師 長谷川裕士  あけぼの漢方 薬剤師 富田雅代

糖尿病からくる全身的な新陳代謝の異常により、生体の機能が低下する(腎虚)。現在、尿毒症になり体が痒くなるといった症状に対して、竜胆瀉肝湯、黄連解毒湯(清熱)などで解毒作用を高め、症状の進行を防いでいる。また、タンポポエキス(清熱)で糸球体の血液を増やし、Na、Kが体内に再吸収される量を相対的に減少させる事が重要である。病状が進行し透析などに移行した場合、六味丸(陰虚)、八味丸(陽虚)、または柴苓湯のみで補腎する処方が考えられる。

糖尿病は消渇といわれる。飲食の不摂生、精神的ストレス、過度の労働、肥満、先天的体質などが発生の主な原因であり、中医学では陰津虚損、燥熱内盛が原因と考えられている。

【気陰両虚、湿加熱】

健康な人は陰陽の平衡を保っている。陽虚、陰盛になると寒を生じる。また、陰虚になると熱を生じる。陰津虚損とは、陰が虚損して体内の水分が奪われ、乾燥して体内に乾いた熱を生じることである。

【症状】

多飲、多食、多尿、消痩は糖尿病の典型的な症状である。本病はよく食べ、よく飲む中年以降の人に多発するが青少年にもみられる。発病の年齢、病状の軽重、予後は様々であるが、若い人は一般に発病が急で、病の進度も早く、病状も重く、予後は思わしくない。これは、幼少の児童は体の陰陽が十分発達していないために虚になりやすい生理的特徴があるからである。中年以降に発病する人は一般に病状が緩慢で、症状がはっきり現れない患者もいる。


【改善例】60歳 男性

H12

H13

H14

H15

5月

2月

5月

12月

4月

6月

7月

9月

12月

1月

2月

Cre

9.7

4.2

4.3

4.3

4.2

4.4

4.5

4.6

5.2

5.1

5.3

HBA1C

9.9

11.3

5.9

8.0

6.2

7.9

5.4

5.6

5.6

BUN

59.6

61

56.8

49.9

61.7

58.2

55.4

血糖値

200

118

124

114

132

119

112

141

目の
手術

タンポポエキス
服用量/day

3袋

2袋

2袋

1袋

2袋

平成11年からCreは9以上だった。ステロイド療法を受けたが、病院から透析を勧められた。タンポポエキスを使用し始めてから3年が経過したが、Creは安定している。もちろん透析はおこなっていない。